宇宙、そこは最後のフロンティア

自分が感じている事を、雑多に気ままに書き連ねる、お気軽ブログです。ブログタイトルは大好きなスタートレックからの引用で、内容とは何の関係もありません。

職域接種と同調圧力

最近、新型コロナウイルスワクチンの職域接種絡みのニュースを、よく見聞きする。基本的には、職域接種を実施する企業・団体に好意的で、さらに奨励、推進していこうと言う方向性の報道が殆どだと思う。だけど自分は、これに若干の違和感を感じずにはいられない。
 
ワクチンを打たないと言う選択をする人を、非難したり、差別したりしてはいけないと言う事には、圧倒的多数の人が同意してくれると思うけど、現実には同調圧力と言うものが、どうしても存在する。日本人は一般的に、特に同調圧力が強い民族だと言われているけど、国あるいは地方自治体のような圧倒的に規模の大きい集団と比べた時、一企業・団体程度の規模内では、同調圧力はさらに高まるのではないだろうか。
 
最近だと客室乗務員とか、某学習塾が職域接種を実施すると言うニュースを耳にしたけど、果たして、その中で「自分は打ちたくありません。」と考えている人は、その意思を尊重され、なおかつ差別的な扱いを受けたり、そこまでいかなくとも白い目で見られたりする・・と言う事にはなってはいないのだろうか?
 
いずれにせよ、職場で多数の人が接種をしていく中、自分は打ちませんと言う意思を通すのは、なかなかの勇気がいる事なのではないか?自分には、それが社会として健全な状態だとは、どうしても思えない。
 
自分は別に、コロナワクチンは危険だと騒ぎ立て訳では全然ない。
 
コロナに限らず、ワクチン一般を危険で打つべきでないとする(一部で根強くある)反ワクチン論は、完全なトンデモ科学だし、コロナワクチンについては、まだ状況の推移の注視すべき部分はあるとは思うけど、現時点でのデータを見る限りでは、必要以上に危険を煽るべきものではないと思う。(ここら辺のデータは、下に記載しておきます。※1)
 
自分が言いたいのは、単に、人の自由意思を制限する(同調圧力等によって、実質制限されている状態を作り出す事も含めて)事には、極めて慎重であるべきであって、日本のコロナによる被害状況は、それをも是認する程のものではないと言う事だけだ。
 
だから、時短制限、酒類提供制限、客数制限等々、、、これらを当然のように受け入れてしまっている社会に、自分は違和感しかない。皆、ここら辺の感覚がマヒしすぎではないだろうか・・。
特に、国家がこういったものに制限を加える事に、リベラルと呼ばれる人々こそが、反対すべきだと思うのだが、その真逆になっている事には、物凄く失望してしまう。
 
 
>話が政治的になってしまうけど、自分は共産、社民、ここ最近の立憲民主みたいな、「クソしょーもない左派」でなくて、「真っ当なリベラル」と呼べるような勢力が育つ事が、日本には必要だと思っている。だからこそ、現状の私権制限に何の疑問も持たない、一部自称リベラルの言論人なんで、2度と信用したくないくらいに思ってしまう。
(東浩紀とか三浦瑠璃あたりは、そこらへん凄く真っ当だなと思う。)
 
それにしても、こんな状況はいつまで続くんだろうか?海外では、ワクチン接種が進んで、客数制限もマスク義務も撤廃されて、普通の生活が戻ってきてるなんてニュースも見るけど、このままいくと、日本ではワクチンが普及しても、当面ずっと、こんなことを続けるのではないかと言う懸念が僕にはある。そうなると、問題はワクチンの遅れではなく、日本人のメンタリティーとメディアの在り方にあると思えてならない。
 
※1
コロナワクチン接種直後に死亡したと言う方が、日本では今のところ196人いるらしい。
さて、話題になった書籍、ファクトフルネスでも触れられているけど、数字はそれ単独で観てはダメ。割合を見たり、変化の推移を見たり、他のデータと比較したりしないと、本当の姿は見えてこない。
そもそも、死亡とワクチン接種の間に因果関係があるのかを、まずはっきりさせなければいけないけど、それはここでは一先ず置いておく。
 
まず割合だけど、この196人と言う数値は、ワクチン接種者7万2000人に1人と言う事だそうだ。百分率で言うと、約0.0014%。これをどう見るか、人によって判断は分かれるところだろうが、インフルエンザワクチンの場合で言うと、2019年のデータで接種後の死亡率0.000009%らしい。ただし、これは総接種【回数】に対する数値のようなので、接種人数に対してでみると、恐らく0.000015%とか、そういったところではないかと思われる。650万人に1人と言ったところか・・・。
 
コロナワクチンの接種後データは、まだ、サンプル数も少ないし、これだけで比較するのは危険だとは思うけど、とりあえず、この数値を基にすれば、コロナワクチン接種後の死亡例は、インフルワクチン100倍近くある事にはなる。まあ、怖いと思う人がいても理解は出来る。
 
 
ただ、ここからは、さらに議論が乱暴になる事を自覚した上で、あえて記載すると、コロナによる死亡者が、間接死含めて、年間1万人程度である事を考えた時、日本人の約1万人に1人となる。死亡者は高齢者が圧倒的に多いはずだから、高齢者内での数値は、数千人に1人だとか、もっと大きな割合になる事は想像に難くない。
 
そうなると、確かにインフルエンザワクチンと比べると危険度は高くても、7万2000人に1人なのであれば、打たないで感染し、結果死亡してしまうリスクと比べれば、大分小さいのではないかと言う見方も出来なくはない。
 
いずれにせよ、上記の数値を見ての、自分の率直な意見は、安全性について、今後も注視をし、データを取り続けるべき段階にはあるものの、別段騒ぎてて、不安を煽るべ程の数値でもないと言ったところ。
ただし、その一方で、上記の自由意思の問題は別にして、純粋に数値データだけで判断したとしても、社会全体で接種こそが正義と言いきれる程のものでもないかなと思う。
もちろん、接種が進んだ方が、結果的に国家全体としては、犠牲者数は少なくはなるだろうけど。