宇宙、そこは最後のフロンティア

自分が感じている事を、雑多に気ままに書き連ねる、お気軽ブログです。ブログタイトルは大好きなスタートレックからの引用で、内容とは何の関係もありません。

小林よしのりのコロナ論、殆ど同感にも関わらず、感じる違和感

ずっと、コロナ禍は騒ぎすぎと主張している自分だけど、同様の主張をしている言論人の中で、恐らく最も声が大きいのが小林よしのりではないかと思う。
だけど、自分は小林よしのりのコロナ論には、どうも違和感を感じる部分が多い。

コロナ禍はインフォデミックであるとか、インフルエンザとの比較論とかは、殆ど同感なんだけど、例えば死生観に関する部分だとかは違和感を感じる事が多いし、所謂、確証バイアスに陥っていると感じる議論も多い(確証バイアスとは、自身の主張に都合の良い情報だけを無意識に集めてしまう心理現象のこと)。

また、マスクについても、確かにその感染予防効果は限定的であると思うけど、だからと言ってゼロではない訳で、特効薬等がない現状では、せめてもの気遣いとして、マスクをしておこうと言うのは、ごく自然な発想であると感じる。時短要請等のように、経済を犠牲にする訳でもない。にも関わらず、皆がマスクをしている現状そのものを批判的に語る事は、あまり理解出来ない。

その他にも違和感を感じる部分は、色々とあるのだが、今回、それが決定的になる事があった。

それは、一部の医者や議員などが、本日(2021年6月24日)開いた「新型コロナワクチン接種中止を求める嘆願書」提出に伴う記者会見を、自らのHPで積極的に、(どちらかと言えば、肯定的な色合いで)紹介している事。
(厳密には、小林よしのり本人ではなく、彼のアシスタント的な人物が、積極的に取り上げているのだが、小林よしのりのHPで、彼が認める形で紹介されているのだから、同じ事でしょう。)

確かに、今回のコロナワクチンは、従来の主だったワクチンとは製法等が異なるし、接種後の死亡例もインフルエンザワクチンと比べるとかなり多い事は、事実ではある。
だから、経過観察等は、これからも必要な段階だと思うし、打ちたくないと思う人が同調圧力で打たざるを得なくなるような、「接種が正義」みたいな空気感が醸成されることは自分も反対ではある。

とは言え、過剰にワクチンの危険性も煽る事も、当然ながらあってはならないでしょう。

では、今回の会見や嘆願書の内容は、どのようなものだったのか?あるいは、その主催者たちはどのような自分で、普段どのような主張をしているのか?

自分は医学に明るい訳ではないし、その内容一つ一つに、科学的に反論を加えるられる訳ではない。ただ、この嘆願書の発起人や、会見の主だった人物を調べてみて、驚いた。。

例えば、発起人の高橋徳氏。彼が院長を務めるクリニックのHPを見てみると、これが凄い。波動医学だの何だの、あからさまにトンデモ医学ではないかと思われる記述が堂々と掲載されている。

会見の主要人物の一人である中村篤史氏のブログも凄い。。コロナワクチンを打ったものは、全員2,3年で死亡すると言った主張が紹介されており、最終的な中村氏本人の結論は、それとは若干異なるものではあるものの、基本的にはそうした主張を肯定的なトーンで扱っている。

いやはや、二人ともトンデモ臭がプンプンとするのだが・・・。もちろんだからと言って、彼らの主張を全て間違いだと決めつけるのは科学的な態度ではないけれど、かなり警戒心を持って捉えるべきなのは、当然でしょう。


ちなみに、小林よしのりは、上記自分のHPで、今回の会見の主催者の事は、自分は何も知らないと言い放っていた。おいおい、それはいくら何でも無責任すぎるだろ。

彼は、コロナへの不安を過剰に煽る側の医師ばかりを、さしたる科学的根拠もなくメディアが取り上げる事に批判的だけど(そして、それは自分も同感だけど)、今、自分がやっている事は、それと同じだとは思わないんだろうか?
僕は、そういうダブルスタンダードが非常に嫌いである。